個人は世界を変えられるのか? 「進撃の巨人」で諫山創が描いたもの ─ その2
『真正面から【政治】を描いた漫画』 先に書いたその1で、「進撃の巨人」が他の漫画と比較した場合、出色としたのはこれまでのエンターテイメントが目を背けていた、難解で残酷な「現実」を真正面から描ききった事だと述べました。それ...
『真正面から【政治】を描いた漫画』 先に書いたその1で、「進撃の巨人」が他の漫画と比較した場合、出色としたのはこれまでのエンターテイメントが目を背けていた、難解で残酷な「現実」を真正面から描ききった事だと述べました。それ...
『壮大な物語を【閉じる】という偉業』 2021年6月に最終刊第34巻が発行され、10年以上の時を経て幕を閉じた「進撃の巨人」。昨今、大風呂敷を拡げすぎて、上手くまとまりや展開ができず、休載する漫画作品が多い中(個人的には...
『家族=束の間の安息を得た、アムロ・レイ』 幾多の苦難を経て、アムロは最後で遂に求めていた「家族」を手に入れます。それは他でもない、これまで一緒に戦ってきたホワイトベースの仲間たちでした。ア・バオア・クーの底で一度は死を...
『ランバ・ラル編以降のストーリーの変化』 「機動戦士ガンダム」の前半部は「父殺し」という通過儀礼を経て、少年が大人になるという古典的な「神話」であるとその2で説明しました。加えて主人公のアムロ・レイがこの一連の物語の中で...
『組織論を描いたガンダム』 当時、小学生だった僕らが「機動戦士ガンダム」で見せつけられたもの。それは「戦争」=戦いのリアルさに加えてもうひとつ、「組織」という複雑怪奇なものでした。これに関してはネットで検索すると幾つか本...
『アムロ・レイが求めたもの』 「機動戦士ガンダム」のストーリー・ラインを紐解いていくと面白い事が分かります。まずは主人公であるアムロ・レイです。彼はこの一連の物語の中で何を求め、そして何を得たのでしょうか。これが分かると...
『あえて申します。THE ORIGINは安彦良和バージョンの別ガンダムです』 1973年生まれの僕はジャスト団塊ジュニア世代(定義として71〜74年生まれ)であり、同時に「機動戦士ガンダム」のリアルタイム世代とも言えます...
『いともたやすく行われるえげつない行為』 こう名付けられた、ファニー・ヴァレンタインのスタンド。その能力は現在のこの世界に平行して存在する無数の別世界、すなわちパラレルワールド間を行き来することができ、自分に加えて他者も...
『アメリカを象徴するものたち』 それではヨーロッパに続いて、新世界=現在の世界を統べるアメリカを象徴したキャラクターたちをご紹介していきましょう。 ★ジョニィ・ジョースター 彼は馬乗りです。車や鉄道のない当時、馬の存在な...
『ヨーロッパを象徴するものたち』 荒木さんが「スティール・ボール・ラン」で描こうとしたもの、それは現在、世界の王であるアメリカ合衆国がどのような存在なのかを解き明かすことであると書いてきました。その為にはアメリカがどのよ...