「機動戦士ガンダム」は母殺しの物語である ─ その4
『ランバ・ラル編以降のストーリーの変化』 「機動戦士ガンダム」の前半部は「父殺し」という通過儀礼を経て、少年が大人になるという古典的な「神話」であるとその2で説明しました。加えて主人公のアムロ・レイがこの一連の物語の中で...
『ランバ・ラル編以降のストーリーの変化』 「機動戦士ガンダム」の前半部は「父殺し」という通過儀礼を経て、少年が大人になるという古典的な「神話」であるとその2で説明しました。加えて主人公のアムロ・レイがこの一連の物語の中で...
『組織論を描いたガンダム』 当時、小学生だった僕らが「機動戦士ガンダム」で見せつけられたもの。それは「戦争」=戦いのリアルさに加えてもうひとつ、「組織」という複雑怪奇なものでした。これに関してはネットで検索すると幾つか本...
『アムロ・レイが求めたもの』 「機動戦士ガンダム」のストーリー・ラインを紐解いていくと面白い事が分かります。まずは主人公であるアムロ・レイです。彼はこの一連の物語の中で何を求め、そして何を得たのでしょうか。これが分かると...
『あえて申します。THE ORIGINは安彦良和バージョンの別ガンダムです』 1973年生まれの僕はジャスト団塊ジュニア世代(定義として71〜74年生まれ)であり、同時に「機動戦士ガンダム」のリアルタイム世代とも言えます...
『暴力=父の呪い』 パラニュークが本作で夢見たもの。それは男たちが皆、己の肉体を互いの拳でもって徹底的に痛めつけ、その結果、己がただの「物質」に過ぎないと理解すること。世界を受容し、敗北を受け入れ、それによって資本主義か...
『パラニュークがこの作品で提示したもの=小説と映画の最大の違い』 デヴィッド・フィンチャー監督の映画版も小説に負けず劣らず素晴らしい出来映えでした。しかし大きな違いがあるのがラストシーンです。 小説版では主人公の「アイコ...
『斬新な内容に、斬新な文体』 この小説は内容がとびっきりなだけでなく、手法もまた、それに見合った見事なものでした。僕はこれを数時間で読み終えました。もちろん面白かったのが最大の理由ですが、それしても、この読みやすさは何だ...
『溝口力丸さん、どうもありがとう』 2019年現在、広告制作に携わる人間にとって厳しい世の中です。90年代まで人々は広告を「見る&読むべきもの」として「能動的」に咀嚼しようとしてくれました。しかし今やネットではCooki...
『溶けたチョコレートが意味するもの』 先に書いたその2では、本作品における最も大きな謎として、いとこが語るアパッチ砦とインディアンについて取り上げました。初版である「めくらやなぎと眠る女」では、明らかにこの『姿の見えない...
『アパッチ砦とインディアンが意味するもの』 本作品中、誰もが一番の謎として取り上げるであろう箇所が、いとこが語るジョン・フォードの『アパッチ砦』の一節だと思います。ちなみに初版では『リオ・グランデ砦』となっていますが、こ...