新たなる世界への神話、「マッドマックス 怒りのデスロード」 ─ その8【完】
『眼差しで、語る』 前にも少し触れましたが、作者であるジョージ・ミラーはこの作品を、英語が理解できない国の人が翻訳字幕なしで観ても楽しめる映画にしたかったと語ったそうですが、それが象徴的に分かる箇所として「目」の演技があ...
『眼差しで、語る』 前にも少し触れましたが、作者であるジョージ・ミラーはこの作品を、英語が理解できない国の人が翻訳字幕なしで観ても楽しめる映画にしたかったと語ったそうですが、それが象徴的に分かる箇所として「目」の演技があ...
『英雄とは、何者か?』 いつだって「神話」には「英雄」がつきものです。なぜなら「神話」とは「英雄」が冒険する話だからです。英雄と聞いて、皆が思い描くイメージは己の身体を張って敵と戦い、苦しむ人々を救い、その結果、王として...
『反転される言葉と、意味の変化』 ここでは先の投稿で書いた「行き」と「帰り」で180度、反転する言葉の意味について書いていきます。これはストーリーの進展とも深く関わっており、2つに分かれてしまった意味や存在というのは全体...
『行きて、帰りし物語 』 本作は乱暴に言うと「イモータンの元から逃げ出した主人公たちが、一直線に行き着く所まで行ったら、やっぱやーめた、と180度ターンし、元の場所にこれまた一直線で戻ってくる」というお話です。こんなのス...
『詳細な登場人物紹介、イモータン・サイド編』 ★イモータン・ジョー 本名はジョー・ムーア。前日譚(映画以前の話)を描いたコミックでは大佐とされているので、兵士ないしは傭兵だったのでしょう。大崩壊後の世界で、その戦闘スキル...
『詳細な登場人物紹介、主人公サイド編 』 映画公開後に発売されたコミックでは、この映画の前日譚(それ以前の話)が掲載されています。また、各キャラクターの名前にもそれぞれ深い意味があるので、細部の評論に入る前に、それらも含...
『翻訳問題について』 僕が今回、この映画を取り上げようと思った時、一番書かなきゃいけないと思ったのは実はこの翻訳問題についてでした。もちろん、翻訳されている皆様方はこの映画を一人でも多くの方に観ていただくために誠心誠意、...
『歴史が変わる瞬間、そこに立ち会えた喜び』 僕はこれまでの人生の中で、リアルタイムでちょっとだけでも、歴史を変える何かが目の前で繰り広げられている、そう感じたのが何度かあります。 カルチャー的なものに絞ると3回かな。まず...