「CURE キュア」が暴く、人間の憎悪 ─ その1

『世界的作家、黒沢清のブレイク作』 エンターテインメントの皮を被った純文学、いや哲学書。僕が初めてこの作品を見た時の第一印象はそれでした。当時アカデミー賞を独占した映画『羊たちの沈黙』の大ヒットによって、サスペンスやミス...

「ミッドサマー」が描く、理想主義の限界 ─ その1

『多幸感溢れるドラッグムービー』 アリ・アスター監督の最新作『ミッドサマー』はホラー映画と定義されています。けれど僕が特殊なのだと思いますが一秒たりとも怖いとか、目を背けたくなるというシーンはありませんでした。代わりに感...