「呪い」の時代の「祝福」へ。ジョジョリオンとは何だったのか? ─ その5【完】
『人は厄災に立ち向かってはならない』 本作の真の勝者は主人公の定助ではなく、東方家の母、花都(かあと)です。彼女はあえて先祖の「罪」を背負い、己の命を代償に「罪」を償うことで、家族の「祝福=呪いの解除」を得ました。まさに...
『人は厄災に立ち向かってはならない』 本作の真の勝者は主人公の定助ではなく、東方家の母、花都(かあと)です。彼女はあえて先祖の「罪」を背負い、己の命を代償に「罪」を償うことで、家族の「祝福=呪いの解除」を得ました。まさに...
『なぜ回転は、この世の理を越えていけるのか』 前作「スティール・ボール・ラン」に続き、今作でも「回転」は非常に重要な役割を占めています。作中で定助は己のスタンドの進化形『S&W越えていく(ソフトアンドウェット・ゴ...
今作はこれまでの荒木さんの作品と比較すると矛盾点が多く、その理由としてその1でも書いたように3.11.発生わずか2ヶ月後にそれらの事象を盛り込んで、急遽連載をスタートしたという経緯が大きいと思われます。それでも可能な限り...
『今作のテーマ=等価交換』 本編のストーリー・ラインと直接は関係のない話ですが、東方常秀が遭遇するミラグロマンの回がありますよね。実は荒木さんはこれとほぼ同じ内容を前作『スティール・ボール・ラン』の中でも描いています。聖...
『多くの伏線が回収されない、謎だらけの迷作?』 最終巻が発売され、半年近くが経つ本作ですが、書かなきゃなぁ〜と思いながらもずっと手がつけられませんでした。理由としては「訳分かるか、こんなもん!!!」、それが嘘偽らざる正直...