「アンダー・ザ・シルバーレイク」は、70年代生まれの男たちへの鎮魂歌 ─その5【完】
『老女=母親の影』 先に取り挙げた「犬殺し」に次いで、女性にまつわる表現の中、もうひとつ不可解なものとして、サムの部屋のバルコニーの対面に住んでいるトップレスの老女が挙げられます。彼女は何匹ものオウムを飼いながら暮らして...
『老女=母親の影』 先に取り挙げた「犬殺し」に次いで、女性にまつわる表現の中、もうひとつ不可解なものとして、サムの部屋のバルコニーの対面に住んでいるトップレスの老女が挙げられます。彼女は何匹ものオウムを飼いながら暮らして...
『犬殺しは誰か?』 映画は冒頭、カフェの窓ガラスに落書きされた「BE WARE THE DOG KILLER(犬殺しに気をつけろ)」の文字を屋内から俯瞰するカットで始まります。やがてカメラは室内をぐるっと見渡し、ちょうど...
『青春 = マギーの没落』 この映画で象徴的なのが、その1でも取り上げた監督の処女作『アメリカン・スリープオーバー』が劇中内に登場し、上映されていることです。シーンで言うと墓地で開かれるレイトショーですね。ここは非常に手...
『一体この映画は何を撮っているのか?』 今作はこれまでのデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督作品と比較すると、明らかに不可解で不明瞭。無駄も多く、チープに感じられます。しかもそれが140分もの間、観る人にとっては耐えがた...
『喪失とその先を描き続ける作家、デヴィッド・ロバート・ミッチェル』 21世紀の「スタンド・バイ・ミー」と呼ぶべき傑作、「アメリカン・スリープオーバー」に続き、「イット・フォローズ」の大ヒットで監督としての地位を確立したデ...